日本インテリア学会関西支部 【見学会(角屋・ KRP )・忘のご報告】

日本インテリア学会関西支部 会員各位
 今回の見学会は,関連団体(関西インテリアプランナー協会,商業施設学会)からも参加者を募ったところ,四国から熱心なメンバー6名が加わり,何時もとは違う新鮮な雰囲気のなか,京都の新旧2つの建物を見学しました。

  はじめの見学先である江戸時代の揚屋の遺構「島原の角屋」では,美術館館長の詳しい説明を聞きながら各室を見て回りました。やはり圧巻は 2 階です。「緞子の間」「翠簾口の間」「翠簾の間」「扇の間」「檜垣の間」「青貝の間」等,いずれも既成概念にとらわれない贅をこらした洒落たデザインで,伝統の饗宴空間の質の高さに感嘆しました。

「角屋」
 
 続いて角屋から JR 丹波口を挟んで西側にある「京都リサーチパーク( KRP )」を見学しました。ここには、大阪ガス鰍フ工場跡地で京都の産業を活性化させる研究開発支援施設やインキュベーション機能、賃貸オフィスがあります。まず2号館 KISTIC 棟に集合し、本施設の概要説明を受けました。その後、 「京都もの作り未来館 KRP 8 号館」 ( 近畿ニューオフィス推進賞 ) 、 「京都もの作り未来館 KRP 9 号館」 ( 近畿ニューオフィス特別賞 ) を見学しました。この2棟は京町屋の通りをイメージしており、通路に面して店の間を意味する窓や、友禅柄のドアが並んでいます。また、通路の大半は外廊下の路地空間となっており、省エネにも寄与しています。屋上はテラスと貸農園になっており、オフィスワーカーの憩いの場となります。このゆったりとした空間は、研究開発者やデザイナーの感性を刺激するインテリアであることがよくわかりました。

 その後、京都駅に戻り、酒屋の蔵を改造した居酒屋「倉蔵」で忘年会を行いました。二階を貸し切ってくつろいだ雰囲気で、今年の学会支部活動を締めくくりました。
■ 見学会詳細 
参加者:
見学会18名  忘年会15名 
日  時:
12 月 10 日 ( 土 )13:30〜
見学場所:
@ 角屋もてなしの文化美術館  
A KRP (8・9号館) : 15:30 〜
忘年会会場: 『 蔵倉 』: 18:00〜

「 京都リサーチパーク 」
   
参加者 ( KRP 9号館エントランスにて)